セキスイハイムの雨漏り原因と補修
前回は基礎立上がり部の【多数のひび割れ】を公開しハイムの現場施工品質不良を訴えました。
今回はセキスイハイム工場生産での施工不良・欠陥があった実態として我が家の「雨漏り」を紹介します。
我が家が建って約1年、雨が降っていないのにベランダ軒天から水滴がポトリ、ポトリと落ちてきて
玄関タイルが濡れているのを見つけました。
雨が降ってもいないのに何ぜベランダの軒天から水が落ちてくるの???
我が家のベランダには凍結防止装置付きの水栓を付けています。
季節は冬、ベランダにある水栓の凍結防止装置が働き水を少量自動で流します。
その水がベランダ床に流れて床隙間から躯体の中に入りこみ軒天から外に出てきたものでした。
雨の時は雨だれも落ちてきますし玄関タイルも濡れていますので全く気づきませんでした。
セキスイハイムに連絡し雨漏り箇所の調査を要請しました。
先ずはベランダの軒天を剝がして中を見ます。
軒天の板を剝がした中の木材にはカビがいっぱい!!!釘も赤錆ていました。
相当長い期間、雨漏りに気づかなかったようです。おそらく建った時から漏れていたのでしょうね。
ベランダ床上に水を流すと、中から水が垂れてきました。
上から垂れてきた水によってベランダ躯体の木材は湿潤し表面はカビで黒ずんでいました。
ベランダの水漏れ部はコーナー部のシール不良でした。
床板とコーナー樋エンド重なり部に3~4mmの隙間があり、2か所のシールができていませんでした。
その原因についてセキスイハイムからの最初の回答は「工場の作業に問題はなかった」でした。
「工場での作業は問題なく行われました」「なぜ漏水したのか?」と言われても事実漏水しています!
これでは「工場は問題ありません。シールが切れたのはお宅の扱いが悪いからです。」と捉えられます。
セキスイハイムは工場の作業に問題があったことを認めていないと私たちは思いました。
原因も仮説として「テープの浮きの可能性」「部分的な接着ムラ」と工場の責任は一切言っていません。
これでは納得できないとセキスイハイムと交渉し、「不具合の根本原因を提示するよう」要請した結果、
一か月後に出してきたハイムの回答では「工場の作業に原因があった」「管理不十分」と認めました。
セキスイハイムは「工場生産ならではの高品質」と宣伝していますが
我が家の実態は違うことを【内部不具合(1)】【内部不具合(2)】でも紹介しました。
「幾重もの検査体制で品質に厳しく」とカタログにはありますが、雨漏りの原因は「隙間管理は作業者任せで管理不十分でした」とハイムは認めています。
隙間部のコーキングは建物の健全性を維持するためにも大事な箇所と素人でも分かります。
にもかかわらずセキスイハイムでは作業者任せで検査をしていませんでした。
このような工場で生産された我が家の品質は、施主として全く信頼できません。
そしてハイムが当初提示してきた補修方法が下のコーキングの増し打ちと鋼板カバー重ね貼りでした。
我が家のベランダは歩くと床板がベコベコと浮き沈みしている接着不良の不具合もありました。
床板間を繋いでいる目地カバーもシールが切れており、水をかけると床板軒先部隙間から水が出てきます。
ハイムの回答は「目地樋に流す納まりなのでシールが切れていても漏水はしない」との回答でした。
工場生産のベランダにもかかわらずコーキング不良で雨漏りするし床板繋ぎ目地シールも切れているのは
「不良製品を購入させられたのと同じ」だとセキスイハイムに強く抗議した結果、
ベランダの床板全てを交換する補修となりました。
ここでの教訓は「セキスイハイムが提示してきた回答をそのまま受け入れない」で
施主として納得できるまで粘り強く交渉することです。
彼らは「工場の問題ではない」「この程度の不具合は問題ない」という論調から先ずは入ってきます。
そしてコストがかからないよう小手先の簡単な補修で済ませようとします。
ここで大事なのは「不具合発生の根本原因の追究を徹底し必ず文書化」して
セキスイハイムに回答を求めることです。口頭で済ませては証拠が残りませんので絶対に避けてください。
根本原因が判明し文書化されていれば適切な補修方法を住宅メーカーに要求することができます。
セキスイハイムの工場は品質管理システムの世界標準規格(ISO9001)の認証を取得しています。
規格では「顧客満足の監視」が要求されていますので施主からのクレーム文書があれば無視できません。
その点では、言い逃れをさせないよう交渉ができるのはセキスイハイムの利点かもしれません。
次回は、「階段が斜めについていた」状況を公開します。
“セキスイハイムの雨漏り原因と補修” に対して3件のコメントがあります。
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