セキスイハイム 床面の傾斜・不陸の問題について考える

これまで我が家の床の傾斜・不陸(凹凸)の状況を【セキスイハイム施工不良-床 ビー玉転がる(傾き・凹凸)-】で紹介していきました。

状況紹介の内容は主に1階部屋の床面について述べていますが、我が家は2階部屋の床面も傾斜・不陸があります。

1階の床傾斜・不陸は大引きで水平度を調整しましたが、2階の床についてセキスイハイムは「補修できない」「瑕疵はない」との回答でした。

今回は、セキスイハイムの床傾斜・不陸に対する許容基準について問題を考えていきます。

2階洋室からベランダへ出るところの床面に傾斜の違和感を感じビー玉を置くとゴロゴロと転がります。

2階部屋床面の傾斜・不陸(凹凸)を測定した結果が下の図になります。

2階洋室床の不陸測定結果

この測定結果について、セキスイハイムは「床傾斜角は品確法基準(住宅の品質確保の促進等に関する法律)未満であり構造上の瑕疵はない」との回答でした。

また、床面のたわみ(凹)もセキスイハイムは「たわみ量について建築基準法の基準を満たしており床に構造上の不具合はない」との回答でした。

床たわみ状況とセキスイハイム許容基準

法基準は絶対に守るべき最低限の基準です。そこでセキスイハイムに社内の許容基準を確認すると、

「法基準とほぼ同じである」との回答でした。

我が家の2階洋室の床面傾斜状況についての水平概念図です。

2階洋室床傾斜の概念図

品確法上の傾斜許容基準は床長さ1000mmに対して3mmの傾斜角です。ただし床長さは部屋の端から端までの長さになり、床の途中に凹凸があっても傾斜としては見ません。

法の計算方法であれば我が家の床傾斜角は3/1000を満たしており、法律上は違反とはなりません。法違反となる値はY2の位置で10mmY4の位置で8mm以上の傾斜角となります。

ここまで傾斜がつくと平衡感覚がおかしくなり生活できませんが、セキスイハイムの許容基準です。

ただし、Y4位置のベランダ側床面は、900mmスパン間で4mmと急に傾斜しており、その傾斜角は4.4/1000となります。

これは品確法の許容基準値を超えていますので、異常値と言えるのではないでしょうか。

次に床のたわみ量を見てみます。

建築基準法の許容値はL(床長さ)/300です。

我が家では最大4mmの凹がありますが、法の計算方法では基準値以下となります。

我が家の部屋長さでは15mm以上の凹がないと法違反にはなりません。

15mmも床が沈んでいれば生活できませんが、この値がセキスイハイムの許容基準です。

セキスイハイムのカタログでは、「品質の革新」を謳い高品質の家をアピールしています。

セキスイハイムカログ(品質)

しかしその実態は、生活に支障をきたす可能性が高い最低限の法基準がセキスイハイムの許容基準です。

この許容基準で「高品質の家」を謳うセキスイハイムの姿勢に私たちは疑問を持ちます。

セキスイハイムは工場生産のメリットを謳っていますが、我が家の多くの不具合状況を見る限りでは

工場生産による優位性はありません!!!

次回は「我が家のセキスイハイム グランツーユーは屋鳴りが酷い」について紹介います。

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