セキスイハイム玄関の固定不良
今回は釘が正しく打たれていないために玄関の固定ができていなかった状況を紹介します。
これまでにもセキハイム工場生産での施工不良として【雨漏り】【床の不陸と傾斜】【階段が傾いている】を紹介してきました。
我が家のこれらの施工不良の原因は工場作業員の技量不足と検査が実施されていないことでした。
今回の釘が効いていない玄関固定不良も、工場生産ではありえない技術の低さでした。
リビングの玄関側壁からの音鳴りが激しく、その原因追求のためにリビングの壁を剝がしました。
その壁の中は釘が効いていない”スカ釘”がいっぱい!!!
上から下まで”スカ釘”の列です。
スカ釘の色は赤色です。この釘は「CN90」と呼ばれる2×4工法等に用いられる長さ89mmの構造用途釘です。
本来この釘で固定すべきものは引込玄関パネルでしたが、固定する柱から外れて釘が打たれていました。
セキスイハイムは玄関パネルが固定されていないことにより「玄関ドアの壁振動・鳴り」「外壁タイル・ステップタイル割れ、目地切れ」になることを認めていますが、
「構造上の問題はありません」との回答でした。
我が家は玄関壁からの音鳴りが酷く、更にはタイルの目地割れ、ドア枠と蝶番歪みによる玄関ドアのすき間発生と玄関パネル固定不良の影響による不具合が顕在化していました。
玄関パネルが固定されていないために多くの不具合が発生しているにも関わらず「構造上の問題はない」と主張するセキスイハイムの姿勢は、顧客を蔑ろにしていると言ってもいいのではないかと私たちは思います。
2×6工法は釘で部材を固定していきますので釘打ちの精度確保は強度確保のために重要であり、セキスイハイムのカタログでも「打ち込み深さの管理」「正確な釘打ち」で「設計通りの強度を保つ」と謳っています。
我が家の正しく釘が打たれていない(スカ釘)の原因は、「作業者の感覚に任せていた」ことから「組立マニュアル通りの釘打ちをしていなかった」とセキスイハイムから回答がありました。
我が家の玄関パネル固定のための釘打ち管理はできていない状況であり、カタログが謳っている内容と我が家の実態はかけ離れています。
更に我が家のスカ釘は玄関パネルだけでなく、下の写真のようにあちらこちらに見られました。
セキスイハイムカタログが謳う「正確な釘打ち」が我が家では全く感じられません!!!
下表のように2×4等の枠組壁工法は国土交通省告示による技術基準が定められており、本来はスカ釘は許容されません。「壁ボードのスカ釘は打ち直しをしている」とセキスイハイムは回答していますが、我が家の玄関パネル固定不良を見ると「本当かな?」と疑問に思います。
セキスイハイムのカタログでは「修練された職人の高い技術力」を謳い、認定技能員制度により「技術レベルを一定以上に保っている」としていますが、正しく釘が打たれていないことや工場責任の不具合が多いことから、
我が家の実態では中四国セキスイハイム工業(株)作業員の技術レベルはとても低いと言えるのではないでしょうか?
セキスイハイムを選択する理由の一つに工場生産であることの品質高さへの期待があると思います。
しかし、我が家では作業員の技術レベルの低さに唖然とさせられ、作業後の工程検査も不良止めに有効では無いことが顕わになっており、
工場生産のメリットは生産納期が早いだけというのが私たちの感想です。
なお、中四国セキスイハイム工業(株)でグランツーユーのユニットを製造された引込玄関タイプの方で、玄関ドアのすき間発生、タイルや目地の割れ、玄関部壁からの音鳴り等の問題が発生している場合は、我が家と同じように玄関パネルの固定ができていない可能性があります。
気になる方はセキスイハイム担当者に確認されることをお勧めします。
次回はセキスイハイムの床傾斜・不陸の許容値について問題を考察します。