セキスイハイム グランツーユーは家鳴り(やなり)が酷い

今回は我が家のセキスイハイムの木質ユニット住宅 グランツーユーの家鳴りが酷い状況を紹介します。

我が家は建売で購入した木造軸組工法の家を、新たにセキスイハイムで建て直したものです。

旧木造家も入居した当初は家鳴りもありましたが、1日に1回鳴るかどうかと気にならない程度で、3年くらい経つとほぼ収まりました。セキスイハイムの工法は「ユニット工法」で、軸組のように柱と梁をほぞ・ほぞ穴で接合するわけではなく、構造面材を釘で止めるだけでユニット同士の接合はジョイントボルトで行います。また、セキスイハイムは木材の含水率管理をJAS規定以下の20%以下にしているということで、軸組み工法のように木材接合部の歪みやなじみ、木材乾燥の影響も少ないので、新築の家鳴りは少ないだろうと期待していました。

しかし、現実には朝から夜中まで「ビシッ」「バシッ」「バキ」と旧家の建売住宅よりも家鳴りが酷くうるさい!

家鳴りが始まると頻度も数分毎、やっと収まったかと思うと30分から1時間後にまた鳴り始め、まったく落ち着けません。

セキスイハイムへの期待外れも大きいですが、安価な建売住宅よりも酷いのには怒りが湧いてきます。

「家鳴り」でインターネット検索すると、結構な数ヒットします。「木材住宅では避けられない」と書いている記事もありますし、「気にしないで住んでください」と書いているものもあります。

しかし、リビングで家鳴りが酷いと気分は落ち込んで、精神衛生上よくありません。「小鬼のような妖怪”家鳴り”が走り回っている仕業」という昔話もありますので、我が家では盛り塩を置いています。

 

セキスイハイムである我が家の家鳴りの特徴は下記の3点です。

①1階南のリビング・和室、2階南北の部屋の壁からの家鳴りが特に酷い

②掃き出し窓のサッシ、電動シャッター枠からの「パチ、パチ」という音鳴りが、朝から夕方まで続く

③1階と2階の接続部を隠す外壁水平モールからの音鳴りが、朝から夕方まで続く

①のリビング・和室の家鳴りの状況を、マイクと振動センサーを壁に設置して測定してもらった結果、1階で35回/24時間、2階で36回/24時間というものでした。

屋鳴り測定結果抜粋

この結果について、セキスイハイムからは建売住宅測定結果と変わらない、音も40~50dB程度と騒音レベルも高くないので問題ないという回答でした。

いくら騒音レベルが低いといっても、夜中に家鳴りすれば目が覚めるしストレスがたまります。

「我慢できない」と言うと、保温材の入っていない内壁や天井裏については、遮音材として保温材を無償でいれていただきました。効果としては多少あるという感じですが、家鳴りは今も続いています。

②の窓サッシからの音鳴りについてセキスイハイムは、日本サッシ協会の「不可抗力現象であり、音鳴り現象を構造上完全に防ぐことはできません」と書かれたものをもってきて、「不具合ではない」という回答でした。我が家と同じ立地条件である両隣さんの掃出し窓サッシ(YKK製です)から音鳴りはしていないということを話すと、サッシ枠の交換とサッシ枠固定ビス緩衝材質の変更、スレ防止の緩衝テープを取り付け等の対策工事をしました。

しかし、多少の緩和にはなりましたが、完全には音鳴り現象は治まりません。

掃出し窓サッシ枠調査と交換工事

③の外壁水平モールからの音鳴りについては、モール同士を接続している勘合部のビス止め穴を横長にして緩衝テープを張り付けることで、モール収縮時の歪み・スレを弱くしました。完全ではありませんが、音鳴り現象の頻度は少なくなりました。

セキスイハイムのユニット住宅は、必ずアルミ製の外壁モールが付きますので、温度変化によるモール収縮による音鳴り現象が発生しやすいという欠点がありますね。

先日、我が家の定期点検に来たセキスイハイムの担当者に、「ハイムの家は家鳴りしやすいのですか?」と聞くと、「はい、ハイムの家は家鳴りしやすいです」と当然のように答えが返ってきました。「他のお客さんからは家鳴りのクレームはないのか?」と聞くと、「問い合わせはありますが、説明すると納得していただいている」との回答でした。

どのような説得をしたんでしょうか???

セキスイハイムの特徴として「家鳴りがし易い」と社員自ら認識しているのであれば、カタログに書くべきだと思いますし、少なくとも購入前に顧客へ説明して欲しいです。

カタログでは「快適で健康的な住み心地を実現」とありますが、不快さにつながる家鳴りを顧客に黙っているのは、セキスイハイムに不信感を感じます

セキスイハイムのカタログ

木造の新築家屋であれば家鳴りは「仕方がない」という面もありますが、原因が構造上の問題であれば大変なことですし、我慢しすぎても精神衛生上よくありません。

音の出る部位が分かれば緩和措置がとれるかもしれませんので、諦めたり・泣き寝入りせずに、施工会社・工務店へ点検してもらうことをお勧めします。

Follow me!