セキスイハイム施工不良-床 ビー玉転がる(傾き・凹凸)-

今回は、我が家のリビング・ダイニング床の不陸(床板の傾き、凹凸)状況を公開します。

前回はセキスイハイムのカタログと我が家の実態が違うことを【内部不具合(2)】で公開しました。

現地組み立ての家でも床は水平に作らているのが当然です。

ハイムの工場生産であれば更に精度は良くなると私たちは期待しました。

しかし!

その期待は見事に外れました。

入居するとリビング・ダイニングの椅子がガタガタするし、床を踏むと音鳴りするので違和感を感じ

床にビー玉を置いてみました。

すると!

ビー玉はキッチンに向かって転がりました。

えぇー、転がるんだ?

入居時検査でハイムの現場監督は「ビー玉は転がりません」と言っていたのですが...

床のレベルを測定すると、リビング・ダイニングの床レベルは6.5mmの高低差がありました。

これでもセキスイハイムは「品確法基準未満であり床に構造上の瑕疵はない」との回答でした。

品確法からすると、我が家の部屋長さでは19mm未満の高低差(傾斜)であればOKとなります。

床は傾斜だけでなく凹凸もあります。

ダイニングのイスに座るとガタガタします

これでは生活できません!!!

どれだけの凹凸があるのか、ハイムが委託した専門業者に床レベルを測定してもらいました。

ダイニング椅子床凹凸測定

ダイニングテーブルを挟んで左側の椅子がA部、右側の椅子がB部です。

測定結果は、椅子足部位の床高低差2.5mm~3.0mmでした。

ハイムからは、建築基準法からの許容たわみ量は梁長さ1.8m間で6.1mm未満(L/300)であり

建築基準法を満たしており床根太に構造上の不具合はない」との回答でした。

ハイムの品質規格上での床根太曲がりは36スパンで18mmの曲がりを許容しています。

実力値の曲がりは少ないが3~5mm程度の床面への影響はあると考えられるそうです。

そうか!、床レベルの凹凸は3~5mmあるのがハイムでは普通?

我が家の凹凸3mmは当たり前なのか!!!

ハイムに住んでいる人は、椅子のガタつき程度では気にしていないのかな?

でも、私たちには無理!!!

ハイムと交渉し、1階の床レベルは大引きの追加による高さ調整を行ってもらいました。

床下の追加大引き
床下の追加大引き

これがハイムの補修方法でした。

セキスイハイムの大引きはLDKの下に1本、和室と洗面所に各1本だけですが、こんなに多く入りました。

追加した大引きの高さ調整で床レベルの凹凸と傾斜を調整しました。

洗面所の床の不陸(凹凸)もありました。中央が膨れているのが判ります。

洗面所床板の高低差状況

水平器を当ててみると3面ともに水平のところはありません。

洗面所床板の傾斜状況

なお、洗面所の床板は小判パネルの4枚つぎはぎでした。

カタログでは大きな一枚板を使用していると掲載されていたのでビックリ!!!

全ての箇所で大判パネルを使用しているわけではないんだ...

洗面所床板の状況

結局、床板は工場で使用するパーチクルボードからコンパネに貼り替えて不陸を調整

床下材の張替え状況

工務店で使うコンパネで張り替えるのは、

工場生産の材質仕様と違うのではないの?

との疑問が頭の中でグルグル回りました。

カタログでは「正確さにこだわった施工レベルの高さが、工場生産ならではのメリット」

「高精度な家づくりで住性能に差を生みます」とありますが、我が家の現状を見てその通りと言えますか?

私たちから見れば、カタログの内容は誇大広告です。

「カタログとはそんなもんだろう」と言う人もいると思うけれど、家を建てる人は信用して買うのだから

メーカーは違う点もあることを書くべきでしょう。

住宅メーカーを選ぶ時の私たちが思う注意点として二点書きます。

一点目は「カタログはメーカーにとって良い事しか書いていないので鵜呑しない」

現実の仕上がりは、我が家ではカタログが謳う点との違いが多々あります。

二点目は「工場生産といっても人が作るものですので、現場建築と比較して過度に高精度を期待しない」

工場での許容値と材料・製作バラツキから、私たちがハイムに期待した床の水平度はありませんでした。

購入を考えている方は、私たちのようにカタログを信用しすぎないで、

疑問点は詳細に質問したほうがいいですね。

”後悔先に立たず”ですから!!!

次回は床下に入って気づいた【アンカーボルトの緩み】について紹介します。

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