セキスイハイムの基礎ひび割れと補修
セキスイハイムの施工不良による我が家の基礎立上り部に多数のひび割れが入っていた状況を公開します。
前回は、我が家の基礎アンカーボルト緩みから住宅メーカー選びでは施工会社の評判も事前に確認する
ことを【アンカーボルト緩み】で述べました。
今回は我が家の基礎立上り部のひび割れ調査状況と補修方法、教訓として確認すべき事項を述べます。
建物の基礎が重要なことは誰でも理解されていると思います。
セキスイハイムの基礎は「ベタ基礎」で一般の1.3倍の圧縮強度をもつコンクリートを採用しています。
クラック(ひび割れ)が入りにくいともカタログでは謳っています。
私たちがセキスイハイムを選んだ理由の一つです。
その大事な基礎に引き渡しから3か月でひび割れが多数入っているのを見つけました。
我が家ではカタログが謳っている事とは全く違う状況が多く発生しています。
床下に入ってみると、なんと!基礎立ち上がり部のあちらこちらでひび割れだらけで驚きました。
セキスイハイムに写真を見せると「ヘアークラックで強度に問題ありません」との回答
いやいや、表面だけでなく基礎躯体の中まで割れがはいっているでしょう!!!
ひび割れは縦方向だけでなく水平方向にも入っています!!!
一般的なコンクリートの収縮で発生するひび割れは殆んどが縦方向です。
水平方向や斜めに伸びるひび割れは大きな力が基礎に加わることで発生するといわれ、
住宅の構造に何らかの問題の可能性がある注意すべきひび割れと言われています。
そこでハイムと交渉し、目視確認できるひび割れをハイムが委託した検査会社に調査していただきました。
その結果、
目視で確認できたひび割れは全体的に発生しており57ヶ所もありました。
ひび幅0.3mm以上の「構造クラック」と呼ばれるひび割れも7か所発生していました。
セキスイハイムに原因を確認すると、「施工面で不十分な締固め」「夏場で短時間での打設」
「日射量、温度変化による乾燥収縮」「日射量が多く温度変化が大きい」可能性との回答がありました。
水平方向に伸びているひび割れ部に局所的な過大荷重はかかっていない、地盤沈下はないとの回答でした。
我が家の基礎は、9月に基礎立上がり部のコンクリート打設してから6日後に枠外し、9日後にユニットを設置しています。
原因に「施工面の不具合」を挙げるのであれば、監督による現場の監理は何をしていたのでしょうか?
セキスイハイムが当初提示してきた補修方法は「ひび割れ幅0.2mm以上の箇所にエポキシ樹脂の注入」
でした。
たとえ小さなひび割れであっても限られた範囲内にいくつも発生している場合は注意が必要です。
1m以内に3つ以上のひび割れがあるかどうかを目安とし、あまりに多くのひび割れが発生している場合は
基礎の構造への影響が疑われると述べられています。
我が家では1m範囲内に3つ以上のひび割れがあるのは10面もあり許容できないとハイムへ述べると
次に「ひび割れ幅0.1mm以上の箇所にエポキシ樹脂の注入をします」とハイムから回答がありました。
ひび割れ幅が0.1mm未満ではエポキシ樹脂注入ができないということでした。
しかし、数が多く集中しているヘアークラックの放置も私たちとしては許容できません。
そこで「アラミド繊維シート貼り付け工法」の採用を私たちはセキスイハイムへ要求した結果、
「エポキシ樹脂注入+炭素繊維シート貼り付け」工法で補修を行うことになりました。
基礎のひび割れについては、【基礎のひび割れ:注意すべき6つの劣化症状と効果的な補修まとめ】
(by リフォームジャーナル:クリックすると当HPへ移行します)を参考にされることをお勧めします。
今回の教訓は、基礎ひび割れを防ぐために型枠を外す期間、コンクリート打設後の養生、上棟までの期間を
住宅メーカー・現地施工会社にしっかりと事前確認し、十分な養生期間をとるようにすることです。
教訓の二つ目は床下に入って自らの目で基礎等の状況を確認することです。
セキスイハイムの基礎外面は塗装被膜されていますので、基礎のひび割れは内側からしか見えません。
床下に入ると、我が家では床根太材の白蟻防除薬剤剥がれや保温材固定不良等の不具合も見つけています。
我が家ではユニット底部が搬送時に擦れた結果と思われる不具合が発生しています。
セキスイハイムの特徴であるユニット工法のマイナス面の一つでしょうね。
施主が見えない部分は施工状態がいい加減になりやすいので自らの目で確認してくださいね。
次回は【雨漏り】について公開します。
我が家の不具合は悲しいことにまだまだ続きます。